Q&A

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 (1) インプラントとは?  (10) 治療期間はどのくらい?
 (2) どのようにするのか?  (11) 誰にでもできるの?
 (3) 手術時間は?  (12) ブリッジはできないの?
 (4) 入院するの?  (13) ダメになったらどうなるの?
 (5) 痛みはあるの?  (14) 手術の危険性は?
 (6) どのくらいもつの?  (15) 違和感は無いの?
 (7) いくら掛かるの?  (16) 骨が無いと絶対にできないの?
 (8) 人工歯根はどんなもの?  (17) メンテナンスは?
 (9) どうして金属が骨にくっくの?  (18) その他

 
 (1) インプラントとは?
  先に触れたように歯を失った場所に 人工の歯根を植えて歯の機能を回復することが インプラント
 ですが 親知らずなどを他の場所に移植するのもこれに含まれる。

 (2) どのようにするのか?
  この治療は口腔外科手術に相当し、 麻酔下(当診療所では局所麻酔)で歯肉(歯茎)を開いて
 骨にドリルで穴をあけて そこに人工歯根を入れ、歯茎を縫って閉じます。 人工歯根が骨と強固に
 結合するのを待ち この先は補綴治療で土台を立てて冠をかぶして終了です。

 (3) 手術時間は?
  熟練度により手術時間は多少の開きはありますが 1本のインプラントで15分から20分程で終われ
 ると思いますが 本数が増えれば単純にその本数倍ではなく多数歯の場合でも1時間をめどに治療は
 行われる。

 (4) 入院するの?
  一般的には局所麻酔で手術は行われ 手術後すぐに帰宅できます。 稀に全身管理が必要な患者
 さんや全身麻酔下で手術を行わなければならない場合は入院施設のある大学病院などでの治療が
 必要ですからその時は入院しなければなりませんが ほとんどの場合必要ありません。

 (5) 痛みはあるの?
  聞くとたいそうな手術ですし かなりの痛みがありそうに思われますが 手術はもちろん麻酔をします
 から 無痛ですし麻酔が切れてもほとんど痛みらしい痛みはありません。 しかし、歯を抜いた程度の
 痛みを訴える方はおりますが 痛み止めを飲めばそれも気にならないのがほとんどです。
  また、もし痛みがあってもその状態は1週間です。 安心して下さい。

 (6) どのくらいもつの?
  患者さんにとって気になるところ 但し、材料の確立したのが最近になってからなので何十年という
 データがないのが正直なところです。 しかし、以前からの材料でも20年もった話も聞きますから 少な
 くとも10年は(私個人としては15年)使用に耐えると思っております。 ただ、これには条件がありまして
 しっかり歯科医の指導の下にインプラントを清潔な状態に保てて、歯科医が定期的にその状況(咬合
 状態、衛生状態、健康状態など)を把握できなければなりません。


 (7) いくら掛かるの?
  インプラントは保険治療が適用されませんから自由診療になります。 個々の歯科医院の料金設定
 はわかりませんが当診療所は基本的にインプラント埋入手術は20万円頂いております。 しかし、使用
 する材料、術式で多少異なりますし、この他に土台を立てて冠をかぶせなければなりませんからその
 種類により料金はさらに異なります。
                             ちょっと気になる料金について

 (8) 人工歯根はどんなもの?
  形態は数十種類ありますが当診療所ではスクリュータイプ(ネジのようなもの)。 材料はほとんど
 チタンという金属でこれが大半で 金属の周りの処理が多少違い、ハイドロキシアパタイト(HA)を
 吹き付けたものなどがある。(当診療所では現在アパタイト処理のタイプは使用していない)

 (9) どうして金属が骨にくっくの?
  インプラント材料の試行錯誤していたある日、ブローネンマルクと言う教授が実験中、うさぎの骨に
 埋め込み、すっかり忘れてしまった。 するといざ埋め込んだ材料が取れなくなってしまった。これが
 チタンインプラントのオッセオインテグレーション(骨との直接結合)の発見で インプラントに携わる者
 にはあまりにも有名な話ですが この他にアパタイトは材料自体が骨に置き換わるように変化してくっ
 付きます。

 (10) 治療期間はどのくらい?
  チタンの金属と骨が完全に結合するのに上の顎で4ヶ月から6ヶ月、下の顎で2ヶ月から3ヶ月掛かり
 ますから、その期間を終えてから冠をかぶせるのでさらに2週間から1ヶ月はみなければなりません。
 しかし、骨の回復にはかなり個人差があり 1ヶ月ほどで治る場合もあります。

 (11) どんな人にでもできるの?
  骨の成長が概ね終わった時期から(男性で18歳、女性で16歳)手術は可能です。 健康な骨が存在
 して、口が十分開き、手術に耐えうる健康体であればほとんどの場合 インプラント治療は可能です。
 しかし、重度の全身疾患、糖尿病、肝臓病、骨粗鬆症、骨形成不全症、薬物・アルコール中毒、喫煙は
 十分な体のコントロールが出来なければ当診療所ではお断りをしています。

 (12) ブリッジはできないの?
  もちろん可能です。 しかし、経済的な余裕があるのであればひとつの歯を失ったら一本のインプラント
 を入れたほうが長持ちします。

 (13) ダメになったらどうなるの?
  骨が失われてなくなっていない限り 再度手術をしてインプラントを入れることは可能です。 ほとんど
 の場合 一度でもインプラントを入れた事がある患者さんは再度手術を希望されます。 (それ程 入れ
 歯に比べて快適なのです)

 (14) 手術の危険性は?
  十分な知識を持った歯科医が行えば 問題はないはずです。 それにしっかり問診をして レントゲン
 撮影(場合によってはCT撮影が必要)、血液検査(採血を行い、全身状態を検査)、型を取って咬合関
 係の診査などは最低限行わなければなりません。 上の顎には鼻腔、上顎洞がありここを傷つけると感
 染の危険がある。 下の顎には下顎管、オトガイ孔や大きな動脈があり、これらを傷つけると唇に麻痺が
 起こったり、失血により呼吸困難になったりする事故も報告されています。 しかし、前もって診査、診断
 治療計画を綿密にしておけば何ら心配はありません。

 (15) 違和感は無いの?
  どのくらいで違和感がなくなるかは 確かに個人差はあると思いますが 手術に伴うものは1週間から
 長くて1ヶ月。 骨に完全に定着して冠をかぶせた後はまるでなくなり、インプラントは入っていることさえ
 わからなくなります。



 (16) 骨が無いと絶対にできないの?
  そのままではできませんが 骨を作る技術も日々研究されています。 しかし、確実性に劣ることは
 否めません。自家移植と言って腸骨から骨を移植することもできますが入院を必要とします。 多少の骨
 の欠損は同じ顎の違う部位からの移植も可能ですが 痛みと腫れはあると思ってください。

 (17) メンテナンスは?
  普通の歯と同様に毎日、毎食後のブラッシングを行い、確認の為に半年に一度 当診療所に来院して
 頂ければ良く、 特別なことは必要ありません。

 (18) その他
  その他 疑問 質問がありましたら、遠慮なく当診療所のメール 電話 お手紙を下さい。 出来るだけ
 速やかにお返事いたします。